なぜ通関士の私が FIRE を目指すようになったのか?

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はじめまして。

中村英俊(なかむら ひでとし)です。

 

このブログを訪問してくださり、ありがとうございます。

 

2026年2月現在、私は横浜で海上貨物のフリーランスの通関士として働くかたわら、このようなブログを運営したり本の執筆活動をしている平凡な41歳の男です。

そして、2024年1月1日に第一子となる息子が生まれた一児の父親でもあります。

 

有名なインフルエンサーでもなければ、成功した会社の経営者でもありません。少し通関業務に詳しい一介の通関士に過ぎません。

とはいえ、今では一般的なサラリーマンのように社内政治に奔走したり、上司や部下の板挟みになってストレスを抱えたり、会社からの過度なプレッシャーは一切なく、ストレスフリーな毎日を過ごしています。

 

また、報酬・待遇面について言えば、二年に一度会社の社長と直接交渉して決定し、有給・ボーナスがあり、節税対策ができ、服装は基本自由(TPOはわきまえています)、時短退社容認など、サラリーマンとフリーランスのいいとこ取りをした働き方ができています。

 

しかし、今でこそ理想の働き方を実現しつつ、自分の納得のいく報酬を得ながら働いていますが、20代後半から30代中盤にかけて、私はお金にとても困っていました。

 

その頃の私は、周囲の価値観に反発するような天の邪鬼のような人間で、お金なんてなくても楽しく幸せに暮らしていける。そんな自負がありました。完全に今の生活スタイルに逆行するような生き方をしていました。

 

実際にどんな生活をしていたかというと、、、

 

 

  • 2012年(27歳)

新卒で入社した会社を5年で辞め、フランスのワーキングホリデービザを取得し遊びながら暮らす。

現地の語学学校に通ったり、フランス人宅にホームステイしたり、フランス国内はもとより近隣のヨーロッパ各国へ旅行三昧の毎日。会社員時代に貯めた300万円を一年間ですべて使い果たし、金欠になり帰国する。

 

  • 2013年(28歳)

和歌山県高野山のとある宿坊で、一年間見習い僧侶兼旅館の客室係として住み込みで働く。毎朝5時半起きで夜の20時まで働く毎日。冬はあまりにも寒く、手足の末端のしもやけに悩まされる。

休みは月に3日という過酷な労働環境。高野山という外界から閉ざされた環境なので特に娯楽や遊び場があるわけではなく、休みはだいたい部屋に引きこもる。お金をたくさん稼ぐ目的で高野山に来たとはいえ、肉体的にも精神的にも疲れ果てて下山する。

 

  • 2014年(29歳)

社会起業家という肩書きに憧れて、海外の大学院でMBA取得を目指し、大阪にある海外の大学院留学専門の予備校に通いながら浪人生活を送る。朝と昼はピザ屋の配達員として生活資金を稼ぎ、夜は大学院の入学試験に必要なTOEFLの勉強をしに予備校に通う毎日。

一年後、腕試しに受けたTOEFLの試験で120点満点中53点しか取れなかったことに絶望する。すっかりやる気が消え失せ、海外の大学院留学を断念する。同時に資金が底をつき、将来に対する目標も見失う。

 

  • 2015年(30歳)

箱根にある外国人向けのゲストハウスに住み込みで働く。朝8時半から夜20時まで働く毎日。週休一日。手取りは15万円。個人宅を増改築したゲストハウスということもあり、与えられた部屋は物置き小屋を改装した四畳一間という劣悪な環境で寝泊まりをする。

小規模な家族経営のゲストハウスで、従業員同士の派閥争いや陰口が絶えなかった。働き始めの頃は国際交流の現場を学ぶ目的で安月給には目をつぶって働いていたが、次第に一緒に働く同僚と労働環境に嫌気がさし、半年で箱根を去る。

 

  • 2015年後半~2020年(31歳~35歳)

横浜でセールスコピーライターとして起業する。何のツテも人脈もなかったので、仕事を受注するためにいろいろな交流会に参加して経営者の方と名刺交換をしたり、企業に直接ダイレクトメールを送ったり、店舗に飛び込み営業をしたりと、とにかくガムシャラに営業をしまくる。

その甲斐もあり、次第に仕事を受注するようになる。多い時は月収150万円を稼ぐ。しかし、常に締め切りに追われる生活に次第に心が擦り減り、やりがいを見出せなくなる。生活のためにと割り切って仕事をしていたが、詐欺まがいな案件が横行するネットビジネス業界の闇に幻滅する。

追い打ちをかけるように、クライアントからの突然の契約打ち切りや支払いの遅延問題に悩まされる。他人にお金も時間もコントロールされている典型的な下請けフリーランスという働き方に嫌気がさす。

 

  • 2020前半(35歳)

コロナウイルスの蔓延により取り引きのあった会社が次々に倒産する。そのあおりをもろに受け、開店休業状態になる。資金が底を尽き、約400万円の借金だけが残り5年間稼働していたセールスコピーライター業を廃業する。

8年ぶりに通関士に復帰することを決意する。リベ大の両学長の YouTube に出会い、「FIRE」という生き方と価値観を知り、経済的に独立することに強烈な憧れを抱く。節約と投資に目覚め、資産5000万円を作ることを目指す。

 

 

35歳に FIRE という生き方を知るまでの私は、常にお金の悩みが尽きませんでした。と同時に、お金に困っていた頃の私がいつも思っていたことは、「カネさえあれば・・・」です。

 

カネさえあれば、もう少しフランスでの滞在期間を延ばすことができたのに・・・

 

カネさえあれば、借金なんて背負わず生活できたのに・・・

 

カネさえあれば、こんな惨めな生活を送らなくて済むのに・・・

 

カネさえあれば、こんな物置小屋のような部屋に住み込みで働かなくてもいいのに・・・

 

カネさえあれば、好きなところに住めるのに・・・

 

カネさえあれば、詐欺まがいな仕事をしなくてもいいのに・・・

 

カネさえあれば、嫌いなクライアントの仕事を請け負わなくて済むのにも・・・

 

カネさえあれば、気まぐれなクライアントに振り回されなくて済むのに・・・

 

カネさえあれば、コロナで仕事が無くなっても精神的に追い込まれずに済むのに・・・

 

私が FIRE という言葉に強烈な憧れを抱くようになったのは、こうした過去にお金に苦労した経験が積もり積もった結果によるものです。

そして今では憧れから必ず達成したい目標に変わりました。紆余曲折を経て、自分の思うがままに生きてきてわかったことがあります。

 

それは、「お金を使わない生活」と「お金がない生活」というのは、全く別ものだということです。

 

世の中には人里離れた田舎での生活を好む人達が一定数います。山奥で仙人のようにほとんどお金のかからない自給自足の生活を満喫する人もいます。

それは個人の自由なので、各々に合った生活リズムを満喫しているのなら、それはそれで素晴らしいことだと思います。

 

でも、私にはこうした生活はムリでした。

 

お金がないと生活できません。買いたいものも買えません。行きたいところにも行けません。受けたいサービスも受けられません。やりたくないこともやらなければいけません。

好むと好まざるとにかかわらず、私たちは資本主義というマネーゲームの世界のルールに従って生きなければいけません。

 

キレイごと抜きに、そんな残酷な世の中に生きているのだと、お金がスッカラカンになってはじめて思い知らされました。経済的な基盤がなければ、人は自由には生きられません。

このご時世お金がないというだけで、とてつもなく不利な立場に追い込まれるのだとお金に苦労して初めて気づきました。

 

こんな単純なことに気づくまでに、ずいぶんと遠回りをしたように思います。

しかし裏を返せば、こうした経験ができたからこそ、自分にとって本当に大切にしたい価値観を明確にすることができました。

 

FIREこそが自分の人生の主導権を取り戻す最善の方法だと確信する

あなたも聞いたことがあるかと思いますが、改めて FIRE という言葉の意味をおさらいしておくと、FIRE(ファイア)とは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉で、経済的自立と早期リタイアを意味するライフスタイルです。

 

十分な資産を運用して得られる収益(配当など)だけで生活費を賄い、時間や場所に縛られない自由な生活スタイルを実現することを目指します。

 

ただ実際のところ、もし FIRE できるぐらいの資産額を貯めたとしても、すぐに通関士を辞めようとは考えていません。幸い通関士という職業は自分の適正に合っており、特別好きな仕事というわけではありませんが、得意な仕事ではあります。

 

イメージとしたら下図の赤丸が私にとっての通関士のポジションになります。

 

 

私にとっての通関士という職業の位置付けとは、一言で言えば食うための仕事です。通関士はライスワークと割り切り、それ以外の時間を使って、自己実現のためにこのようにブログやSNSで情報発信をしたり、本を執筆したりしながらお金を稼ぐビジネスをライフワークとしています。

 

良いか悪いかは別として、私はいつも心の中で「たかが仕事。仕事ごときに家族との尊い時間を犠牲にされてたまるか!」と思って通関士の仕事をしています。

どんなに大きな仕事でも、どれだけ意義のある仕事でも、大切な人とのかけがえの無い時間を差し出すまでの価値はないと思っています。

 

あ、誤解しないでくださいね。

仕事なんて適当にやればいい、と言いたいわけでは決してないので。

 

業務時間内は与えられた仕事に対して集中して取り組み、夜は上司の点数稼ぎのために残業したり、仕事終わりの飲み会に参加するより、定時に帰宅して家族と食卓を囲み、おいしいお酒を飲みながら家族団らんを楽しみ、ゆっくり湯船につかりながらのんびり読書して早めに寝るほうが、私にとっては圧倒的に人生の満足度が高く、優先度が高いということです。

 

ちなみに、目標資産額は5300万円を設定しています。内訳として、5000万円を株式投資で運用し、300万円は生活防衛資金として現金での保有を想定しています。

 

まず生活防衛資金300万円を目標設定した理由は、我が家の月の生活費(趣味・娯楽費は含まない)がだいたい20万〜25万円なので、年間240万円〜300万円あれば最低限の生活を営むことができます。

 

もし万が一、何かしらの理由により失業してパタっと収入が途絶えてしまったり、事故や病気などにより働けなくなった場合、生活防衛資金として300万円あれば何もしなくても今の生活を一年間維持することができます。この生活防衛資金は不測の事態が起こった時用の、言ってみればお守りのようなものです。

 

また、5000万円を株式投資で運用することを目標にした理由は、S&P500のような優良なインデックスファンドで運用すると、過去数十年間の年間平均利回りが約7〜10%のリターンと言われています。

 

つまり5000万円を運用すると、年間約350万円〜500万円の運用益を得ることができます。もう少し悲観的に低く見積もって年利5%としても、約250万円のリターンを得ることができます。

株式投資だけで年間の基礎生活費240万円〜300万円を投資で賄うことを理想としています。

 

最後は「FUCK YOU MONEY!」と言えるかどうか

汚い言葉ですいません。。。ですが、私はこの言葉がすべてだと思っています。

 

ファック・ユー・マネーとは、自分にとってどうでもいい仕事を押し付けられて、本当に仕事が嫌になった時に、目の前の上司に対して、「ファック・ユー!」と言って仕事を辞める権利(自由)を確保するためのお金という意味で巷では使われています。

 

要するに、さっさと経済的自立をはたして、会社や国に依存しないで生きようということです。

人は色々な理由で仕事をしますが、お金のために嫌々ながら仕事に縛られているケースが多々あります。そんな時でも、「ファック・ユー・マネー!」といつでも言えるお金が手元にあれば、いざという時は会社を辞めるという選択ができます。

 

実際にそれを言うことはなくとも、「そんな仕事やってられるか!」や「こんな会社こっちから辞めてやるよ!」と言える権利を持っているか否かで、仕事に対するスタンスが大きく変わってきます。

 

もし仮に「別にクビになってもいいや」と思って仕事ができれば、上司の言うことを客観的に見ることができますし、誰に対しても忖度することなく自分らしく振舞うことができるので、結果としていい意味で肩の力を抜きながら仕事に取り組むことができます。

 

手元にまとまった資産があるか否かが日々の仕事の質を大きく左右します。

 

生活のために仕方なく働くのか、それとも「別にクビになってもいいや」と思いながら働くのか、どちらが心に余裕を持ちながら働けるでしょうか。もちろん言うまでもなく後者ですよね。

 

お金なんかで仕事の選択肢の幅が狭まらないように、お金なんかで大切な家族とケンカしないように、お金なんかで大好きな旅行に制限がかからないように、お金なんかで人生を振り回されないように、お金と上手に付き合いながら生きていくことが理想です。

 

そのためには、まずは稼いで資産を築くことを最優先に考え、40代から50代にかけては5300万円という資産を築くことを最大のミッションとして私は考えています。

「社会貢献活動に没頭したい!」という夢は、経済的な基盤ができてからでも遅くはありません。

 

賢い奴は騙されずに得して勝つ。バカは騙されて損して負け続ける。

私には人生訓として、いつも心に留めている言葉があります。

その言葉とは、漫画「ドラゴン桜」に登場する桜木先生の言葉です。

 

以下引用します。

 

社会にはルールがある。皆その上で生きていかなきゃならない。

そのルールってやつは、すべて頭の良い奴が創っている。

 

つまり、そのルールはすべて頭の良い奴に都合のいいように創られているってことだ。

逆に、都合の悪い所はわからないように上手く隠してある。

 

だが、ルールに従う者の中でも賢い奴はそのルールを上手く利用する。

例えば、税金、年金、保険、医療制度に給与システム。

 

頭の良い奴がわざとわかりにくくして、ろくに調べもしない頭の悪い奴らから多く搾取する仕組みにしている。

 

つまり、頭を使わず面倒臭がってばかりいる奴らは、一生騙されて高い金を払わされ続ける。

 

賢い奴は騙されずに得して勝つ。バカは騙されて損して負け続ける。

 

これが今の世の中の仕組みだ。

 

生きていく上で、必要最低限なことは学校が教えてくれます。

 

しかしその一方で、世の中には賢い人が得をして、何も考えない人が損をするというような学校では教えてくれないこともたくさんあります。

 

これを不公平だと文句を言うだけで何も行動しないのか。それとも、悔しいから自分で調べて主体的に行動しようと思うのか。

私は紛れもなく後者です。無知がゆえに ”賢い奴ら” に搾取され続ける人生など真っ平ごめんです。

 

でも、世の中の大多数は前者でしょう。

 

誰からも教えてもらっていないからわからない…

学校で教わっていないから知らなかった…

世の中を複雑にしている政治家が悪い…

 

などと常に受け身で不平不満を言っている人ばかりです。

 

少し厳しいことを言いますが、私はそんな人たちに対して一切同情はしません。なぜなら、今ではインターネットにアクセスすれば、いつでもどこでも誰でもどんな情報でも検索できる時代なのですから。

 

だったら自分で調べて、社会の制度をうまく利用して、賢く生きればいいではありませんか。この国に生きている以上その権利は万人に平等です。

 

では、これから賢く生きていくためにはどうすればいいのか。

 

自分で勉強するしかありません。自分で調べましょう。もっと世の中の仕組みを知りましょう。自分の頭で考えましょう。主体性を発揮して行動しましょう。常識を疑いましょう。このブログはあくまでもその一つのきっかけに過ぎません。

 

もう一度、桜木先生の言葉を引用します。

 

 

賢い奴は騙されずに得して勝つ。バカは騙されて損して負け続ける。これが今の世の中の仕組みだ。

 

 

「無知は罪である」

 

この言葉を胸に深く刻み込み、ぜひ私と共に経済的自立を目指して、自分の人生の主導権を掴み取りましょう!

 

追伸

ここまでお読みいただきありがとうございます。

最後に拙著をあなたに紹介させてください。

 

左の「国際物流業界と通関士の仕事がわかる本」は通関士や国際物流業界に興味のある学生向けに。

そして右の「フリーランス通関士のつくりかた」は、通関士としてキャリアを歩み始めた社会人5年未満の人向けに書きました。

 

 

通関士のキャリア形成に興味のある人は、ぜひ手に取って読んでみてください。

 

    • 国際物流業界と通関士の仕事がわかる本

 

    • フリーランス通関士のつくりかた
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 サイト管理人

中村英俊-Nakamura Hidetoshi

現役通関士

中村英俊-Nakamura Hidetoshi

1985年愛知県生まれ。中京大学卒→セントレアで航空貨物の通関士として5年間勤務→ワーホリでフランスへ1年間遊学→高野山の宿坊で1年間僧侶見習い修行→大阪で1年半浪人生活→箱根の外国人観光客向けのゲストハウスに住み込みで半年間勤務→30歳でセールスコピーライターとして独立→現在は、横浜で海上貨物の通関士として働く傍ら、ブログやメルマガで自身のライフスタイルを情報発信したり本の執筆活動をライフワークとしている。 モットーは文武両道。サッカー日本代表の熱狂的なファン。

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